文章書きの話


もう10数年、趣味として文章を書いている。
よく考えれば、えらい長くやってるような気もするよなぁ。
完全に趣味の領域なので、投稿したこともほとんどないし、発表の場はもっぱら同人誌である。
根っからのパロディ作家だから、オリジナルがあまり書けないと言うのが最大の理由だけど、こんだけ長くやってれば投稿して佳作の1回くらい取ってみたいなんてことも考えないこともない(笑)。
ま、投稿する気は全然ないけども。

何で文章を書き始めたのか…簡単な理由である。
私は絵が描けないから(爆笑)。本当は漫画が描きたかったんだよねぇ。
文章作ってていつも思うのは「ああ、ここのとこを絵で表現できたらなぁ」と言うこと。
文章を思い浮かべるとき、基本的に頭の中には映像がある。
その映像を「言葉」に置き換えて表現するのが私の書き方なのだが、「言葉」の表現にはやはり限度が生じてしまう。
もともと映像として頭に存在するものを、言葉に変換してるんだから当たり前なんだけど、そこにジレンマを感じるときが多い。
もし、絵で表現できたとしたら、薄っぺらい印象は払拭できるのではないか。小ネタで笑いも入れられるのではないか。そんなことを考える。

もともと活字中毒で、気がついたら横に本があるような生活を送っているから、文章を書き始めるのは結構必然だったのかもしれない。
なんせ親が私にちゃんとした小説(ちなみに「星の王子様」)を与えたのが、4歳になるかならないかだ。
普通幼稚園上がった瞬間に、そんな本渡さないと思うぞ(笑)。読む私も私だが(苦笑)。
活字中毒スイッチが入ったのは小学校5年のころだと思われるが、それ以前から図書館は大好きだった。
本が読めれば幸せって言うのは、最初からあった血だろうねぇ。親も好きだし。

はじめて文章を自分で書いたのって、多分中学3年。
最愛のバンドが出したファンタジー物のパロディだった気がする(バレバレ)。
探せばどっかに生原稿あるでしょう(滝汗)。いや、探したくはないけども…。
それがなきゃ、多分小説を書こうという気にはならなかったと思う。何で書いたかは、恥ずかしいので秘密だが(笑)。

それから、同人誌をやっている友人に頼まれて、当時はやっていた某アニメ(★矢:笑)の文章を書いたのが初同人活動。
高校に入ってからは、最愛のバンドが好きな相方と一緒にその同人誌を出していた。
…今読むと、結構赤面するようなラブラブな話書いてるぞ(^^;)。恥ずかしい…。
ジャンルが変わりこそすれ、彼女とはいまだに妙な交流もあるし、彼女の今の同人誌を私は持っている。
最愛の連中を書くときは、彼女の絵が映像として浮かび上がってくる習性がついちゃったから(笑)。

10数年書いてて思うことがある。自分の文章大好き(爆笑)。
そう、私は自分の文章が大好きなのである。
そりゃそうだろう、自分の好みに書いてるんだから(笑)。
私は女性の書く文章というのが根本的に苦手である。
同人誌とかだとそんなでもないのだが、女流作家の文章はほぼ全滅。
これは完全に好みの問題だと思うのだが、どうしても読んでいて気持ち悪くなるのだ。
女性の書くミステリーとかって、マジで駄目…トリックとか構成がよくても、文体が苦手。
だもんで、私の書く文章というのはあまり女性的ではない(と自分では思ってる:笑)。
だから、好き(爆笑)。

自分の文章って、基本的にさらっと読めるものだと認識している。
何故か?この間やっと判った…一文が短いのだ。
ここで言う一文とは「。」までの文章のこと。
サイトアップするために文章をチェックしていて、気がついたのだが「。」の間が短い短い。
以前人に言われたことがある「印象に残りにくい」というのも頷けるかも(苦笑)。
何でこんな書き方になったかはわからないが、実はいまさら変える気はない(笑)。
ま、よく言えば「読みやすい」わけだし、変えちゃうと自分の好みの表現できなくなりそうだしねぇ。

頭の中に浮かんでくる映像というのは、えてして「パラレルワールド」だと思っている。
自分の中で作り上げた、ちょっとだけ違う世界なわけだ。
誰にでもそういうことを考えることはあるだろうが、私にはそれを表現する手段がある。
下手だろうがなんだろうが、文章を書くということはそういうことだと思っている。
表現するからには、人に観てもらいたい。読んでもらって、どんなもんかを知りたい。
…それで軽く叩かれてドンへこみするんだけど(苦笑)。

妄想であれなんであれ、パラレルワールドである以上は自分の好きにし放題。
そこが、パロディの面白いとこなのかなぁと、最近思うようになった。
実は先日、親に自分の妄想文章を読まれてしまい(滝汗)言われたことがある。
「何で、オリジナルじゃないの?」と。
痛いとこつくなぁ、もぅ(^^;)。
オリジナルの場合、私に限ってかもしれないが、キャラが勝手に暴走してくれないのだ。
なぜなら、全部自分の好みの存在に仕立てられるから、ちょっとでもひねくれたら修正できちゃう。
私は芸能同人をずっとやっているが、それでオリジナル設定のシリーズを書いている。
じゃあ別に芸能人使わなくていいじゃんかといわれそうだが、基本になる設定がそいつらのキャラだと勝手に暴走し始めてくれるのだ。
これが、オリキャラだとそうも行かない…その辺が、私の情けないとことでもあるんだが(自覚)。

この趣味は、多分一生続けるだろうと思う。
人生の半分、文章書いてるんだもんなぁ。叩かれても、楽しいし♪
ほんのわずかでも、自分の文章を好きだといってくれる人がいる限りは、書くことはやめたくない。
つうか、書かないとフラストレーションたまるし(笑)。
そう、ストレス発散の場所が、書くことなのかもしれない。

                                     

020108